GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南のリビングは、開放的な高天井(最大高さ4.0m、最低高さ3.3mの傾斜天井)なので、冷暖房効率を高めるため、シーリングファンを設置しました。シーリングファンとは天井に取り付ける扇風機(天井扇)のことで、室内に空気を淀みなく緩やかに循環させ、室温のムラを解消するため、夏の冷房や冬の暖房の運転効率を向上させてくれます。
室内温度のムラは、不快の元
例えば、冬場に暖房をつけても、頭はのぼせるほど暖かいのに、足元が冷たいという経験はないでしょうか。これはエアコンから吐き出される暖かい空気が、室内全体に均等に行き渡らず、層となって天井に溜まってしまうことで起きます。もちろん夏場の冷房も同じで、クーラーから吐き出される冷たい空気は、床に沈みますが、暖かい空気は、天井に溜まることで、室内の上下温度差が生じてしまいます。誰もが気持ちよい「頭寒足熱」とは逆の現象が生じるため、とても不快に感じます。
エアコンだけでは、室内全体の空気を循環させることが容易ではなく、どうしても室温のムラが生じてしまいます。「高断熱なら室温のムラがなく、冬に温かく、夏に涼しい!」でご紹介したように「熱い天井」と「冷たい壁」や「冷たい床」は不快の元だとされ、室内温度のムラが大きくなると、人は不快に感じます。シーリングファンは、サーキュレーション効果でこの問題を解消し、人にやさしい揺らぎの風で、室内に理想的な対流をつくり、室内全体の温度差を解消するので、健康的で快適な住環境となるのです。
シーリングファンで室温のムラを解消
シーリングファンの特長として、風の方向を上向きと下向きにリモコンで切り替えることができますので、季節に応じて快適な対流をつくり、優しい風を室内に送ることができます。
夏場は風を下向きに設定しておくと、体に微風が当たるため、体感温度が下がります。エアコンと併用することで、省エネの環境温度(28℃)で涼しさを感じます。これは、気流に体熱が移動する熱伝達に加え、人の肌から水蒸気が蒸散する風冷効果で体感温度が下がるからです。ちなみに人は風速1mで体感温度が1℃下がるともいわれています。
※環境省は、冷房の設定温度を1℃高くすると、約13%(約70W、2℃で約26%)の節電効果が得られると発表しています。
逆に冬場は風を上向きに設定しておくと、床の冷たい空気を引き上げて、天井付近に溜まった暖かい空気を強制的に下に移動させ、人に風を当てることなく部屋の空気を循環させます。床面に近づくほど、暖かくなり、室内の温度のムラをなくすので、暖房の温度を上げずに快適さが得られます。ただし、高天井や吹き抜けの場合は、下向きの風になるように設定し、撹拌・循環させることにより、足元の冷気を緩和します。
高気密・高断熱の家は、エアコン1台で調温可能
ところで、GarageHouse 京都南のように高気密・高断熱の家では、家全体の温度のムラが少なく、天井と壁や床に蓄えられた輻射熱が適温なので、「高断熱の家は、エアコン1台で冬は暖かく、夏は涼しい!」でご説明したように、高性能エアコン1台で快適な室内環境が得られ、省エネにも貢献いたします。「熱交換換気の調湿で夏は弱冷房、冬は弱暖房で快適&節約」でご説明したように、高性能エアコンは、加湿・除湿を上手にコントロールして、肌寒さや暑さを感じにくい快適運転を行います。夏は、湿度が低くなると涼しく感じるので、除湿すると弱冷房の28℃でも熱くなく快適に過ごせます。反対に、冬は、湿度を上げると暖かく感じるので、加湿すると弱暖房の20℃でも寒くなく快適に過ごせます。
さらに、高気密、高断熱の建物は、温熱環境が優れているので、全熱交換換気システムの性能を十二分に発揮させますが、シーリングファンと併用することで、建物全体の温度差を効率よく解消してくれます。冬場のトイレ、洗面所、ベットルームにいたる各部屋の温度差が少ないので、血圧変動も小さくなり、冬場のヒートショック(※)など無縁で、ストレスが掛かりません。そのため、以下のようなリラックスしながらアクティブな生活が送れるはずです。
・冬でも、夏でも布団1枚で快眠できます
・真冬でも布団が温かいので気持ちよく寝れます
・ぐっすり眠れて、すっきり起きれる
・真冬でも朝一から、パワフルな活動ができる
・お風呂上りに湯冷めすることがなくなる
・風邪をひくことが本当に少なくなる
・カビが原因のアレルギー症状が改善する
・喘息や花粉症の症状が改善する
・冬に温かい家では、免疫力が上がる
・肩こりや腰痛の軽減、ぎっくり腰の心配が減る
・換気性能が良いので、不快な臭いがこもらない
・窓を開ける必要がないので、埃や花粉が入らない
・湿気がこもらないので、結露やカビが発生しにくい
・窓を開けなくなるので、網戸が必要ありません
※冬場は、布団とトイレの温度差は20℃以上(布団28℃~33℃、部屋10℃、トイレ8℃)の家では、ヒートショックの危険が高まります。ヒートショック関連で入浴中に急死したとされる推定死亡者数は、年間1万7千人とされ、交通事故での死亡者数の3.7倍とされ、寒冷地よりも温暖地のほうが実は多いのです。
GarageHouse は、省エネでエコロジーでありながら、健康的で快適な住み心地が得られるように、様々な工夫を凝らした家づくりを目指してまいります。
<GarageHouse(賃貸ガレージハウス)は、奈良市、生駒市、木津川市、京田辺市、精華町にまたがる「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」エリアで展開する建物内に自動車が保管できるビルトインガレージのある賃貸住宅です。>