夏は涼しく、冬は温かい家になる発砲ウレタン吹付け断熱

〔ロフト周辺の発泡ウレタン吹付け施工の状況〕

今回は、外壁断熱の性能を左右する発砲ウレタン吹付け断熱についてご説明いたします。

7層の壁からなる外壁断熱とは

GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南の外壁断熱は、エコ・アイウォール構法を採用しています。この構法の特長である7層の壁からなる外壁断熱の中でもとりわけ、建物の熱移動の約80%を占める輻射熱(赤外線)を遮断する外反射断熱シート(遮熱・透湿防水シート)の「タイベックスシルバーで建物を包み込み、さらに全ての外壁と屋根に発砲ウレタン吹付け断熱の「アクアフォーム」を施工するなど、2重、3重の断熱と気密で、夏は涼しく、冬は温かい快適な室内環境を保ちます。

また、7層の壁からなる外壁断熱のうち、外側の窯業系サイディング(1次防水)と内側の遮熱・透湿防水シート(2次防水)との間に設けられた15㎜程度の通気層は、壁体内の熱と湿気を排出するとともに、発泡ウレタン吹付け断熱との相乗効果により、高い断熱性能を発揮することができます。さらに、遮熱・透湿防水シートの内側で耐力壁となる構造用合板は、防蟻防腐性と透湿抵抗が小さいので、壁内結露の防止対策に貢献します。

【外壁断熱を構成する7層の壁】
1.プラスターボード(石膏ボード)
2.静止空気層
3.発泡ウレタン吹付け断熱(アクアフォーム)
4.構造用合板(シロアリガードマン)
5.遮熱・透湿防水シート(2次防水、タイベックシルバー)
6.通気層
7.外壁(1次防水、窯業系サイディング)
※ エコ・アイウォール構法の詳細は、こちらをご覧ください。(出典:イシンホーム「ホームページ」)
https://www.ishinhome.co.jp/heig/economical/index4.php

発泡ウレタン吹付け断熱の特長

まず、発泡ウレタン吹付け断熱の特長として、断熱性能の高さはもちろん、発泡することにより現場の形状にぴったりと密着するため、気密性の高い施工を実現できます。アクアフォームは無数の超微細気泡の中に多量の空気を含んでいるため、他の断熱材に比べて優れた断熱性能を発揮します。柔軟性に富んだ連続気泡構造で、吸音性に優れていますので、外部の音が気にならないのもメリットです。

【水で発泡する断熱材】
アクアフォームは、温室効果の大きいフロンガスを使わず、水を使って現場で発泡させるので、人と地球に優しい硬質ウレタンフォーム素材です。
断熱性(熱伝導率( W/(m・K)):0.036)】
アクアフォームは、無数の超微細気泡の中に多量の空気を含んでいるため、他の断熱材に比べて優れた断熱性能を発揮します。
【気密性(相当隙間面積C値(cm2/m2):2.0以下)】
住宅の躯体に直接吹付けて発泡させるアクアフォームの工法は、隙間なく一体化した断熱材構造となり、 優れた気密性を発揮します。
【吸音性】
柔軟性に富んだアクアフォームは連続気泡構造で、一般的な独立気泡構造と比較し、 吸音性に優れています。
※ 詳細は、こちらをご覧ください。(出典:株式会社日本アクア「ホームページ))
⇒ https://www.n-aqua.jp/products/aquaform_series/

これら7層からなる壁により、小屋裏は、屋根の温度が上がり50℃近くになった真夏日でも吹付断熱材の測定温度は1日中18℃前後と安定的に推移する優れた断熱効果を発揮するデータが公表されています。さすがにこのデータは、少々オーバースペックだと思いますが、非常に高い性能が期待できます。

ところで、この発砲ウレタン吹付け断熱のアクアフォームや外反射断熱シートのタイベックスシルバーは標準仕様で、高額なオプション扱いではありません。これらの特殊部材は、総合的な断熱計画により住宅設備としてパッケージ化されていますので、リーズナブルでありながら最上の効果を享受することができます。

GarageHouse は、人と自動車の共生をテーマとしていますので、人にも自動車にも心地よい住宅環境づくりを目指してまいります。

 

〔ウレタンフォームの厚みを確認するため、長さ80㎜の青いピンを差し込んで検査しています。〕

<GarageHouse(賃貸ガレージハウス)は、奈良市、生駒市、木津川市、京田辺市、精華町にまたがる「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」エリアで展開する建物内に自動車が保管できるビルトインガレージのある賃貸住宅です。>