雨風から建物を守る外壁防水の構造と施工ポイント

〔左側が窯業系サイディング、右側が遮熱・透湿防水シート、写真中央の金物が通気留付金具です。〕

今回は、風雨から建物を守る外壁防水について、1次防水、2次防水のそれぞれの構造と機能についてご説明いたします。

GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南の外壁防水は、外側の1次防水に窯業系サイディング「親水パワーコート モダンストライプ16」、内側の2次防水に遮熱・透湿防水シート「タイベックスシルバー」の2重で防水する構造となっています。

【窯業系サイディング「親水パワーコート モダンストライプ16」の特長】
親水コートが雨で外壁の汚れをキレイに洗い流します。
・軽い外壁材で建物重量を抑えるので地震の揺れを軽減します。
耐火等級4(最高等級)に対応し、耐火性能に優れています。
・外壁通気工法で湿気を放出して住宅の耐久性と快適性を向上させます。
モルタルの約6倍の断熱性能があり、熱損失を抑えます。
・外からの騒音、中からの生活音が漏れにくい高い遮音性能があります。
※出典:ケイミュー株式会社「ホームページ」

通常の雨なら、外側の1次防水(窯業系サイディング、コーキング)で雨水を防ぐことができます。ところが、正しく施工されていても、台風の暴風雨や経年劣化などで外壁の繋ぎ目などから雨水が侵入する場合もあり、最後の防波堤となる内側の2次防水(透湿防水シート、防水テープ)でしっかり雨水から防ぐ二段構えで建物を守る仕組みとなっています。

また、1次防水と2次防水との間に設けられた15㎜程度の通気層により、2次防水まで達した雨水を窯業系サイディングの裏側で下側にある水切りまで排出します。さらに、壁体内の熱と湿気を自然のベンチレーションにより排出することができますので、壁内結露の防止だけでなく、夏の輻射熱(赤外線)による熱だまりの低減にも貢献してくれます。

ところで、1次防水である窯業系サイディングは、意匠や配色、材質のバリエーションも豊富で、建物のデザインに直接影響するため、様々な角度から検討を重ねられ、施工中も竣工後も注目されることになりますが、2次防水の透湿防水シートは外壁に隠れてしまうためか、現場のチェックも甘くなりがちで、10年、15年の歳月が経過した後、施工不良が原因の雨漏れや内部結露によるトラブル発生の事例は、枚挙にいとまがありません。

そこで、今回も施主として、非常に重要な2次防水の施工品質を確認するため、以下の項目について点検を実施しました。
透湿防水シートは、タッカーの使用を最小限とし、両面テープで壁に固定されているか。
・透湿防水シートは、皺(しわ)がなく、バランスよく貼られているか。
透湿防水シートのジョイントの重なり部分は、下方向10㎝、横方向15㎝以上あるか。
・土台の水切り部分は、防水シートを水切りの上で両面テープで固定しているか。
・屋根の垂木部分の収まりは、透湿防水シートと防水テープで隙間なく塞がれているか。
樹脂サッシのツバ部分は、透湿防水シートが両面テープで固定されているか。
・電気配線やダクト配管の開口部分は、専用部材で防水処理と気密処理がされているか。
透湿防水シートの破損箇所は、防水テープで補修されているか。

なお、GarageHouse の1次防水となる窯業系サイディングは、専用金物である「通気留付金具」により、2次防水の透湿防水シートの内側にある構造用合板に直接固定されます。一般的な壁の下地材である「胴縁」が不要であるため、通気層の自由な空気の流れを妨げない外壁通気工法を採用していることが特長です。

GarageHouse は、防災に強い、安全、安心な住まいにするため、目に見えないところにまで、こだわった家づくりを目指してまいります。

〔樹脂サッシ、電気配線、ダクト配管の開口部分の防水・機密処理の状況〕