太陽光を自在に制御する電動外付けブラインド Warema

〔 Warema の設置工事の様子(カバーパネル取付前)〕
※ブラインドの作動状況は、建物完成後に動画アップいたします。

GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南は、猛暑、酷暑、炎暑、極暑といった言葉に言い換えられる日本の苛酷な夏の日差しに最適なドイツ生まれの電動外付けブラインド「Warema(ヴァレーマ)」を採用しました。日本ではあまり馴染みがありませんが、大阪国際空港(伊丹空港)の1階受付カウンターの西日対策として設置されたり、全面ガラスパネルのオフィスビルの熱射対策として導入されています。

外付けブラインドで日射をコントロール

環境先進国ドイツでは、太陽から放出される輻射熱(赤外線)を自在に制御するため、室内ではなく室外にブラインドを取り付けるのが一般的となっています。これにより、冷房に必要なエネルギー消費量を減らすとともに、プライバシーを確保しつつも、眺望・通風・採光が快適に行えるようになります。

Warema は、輻射熱の透過率が低いため、夏の日射の81%を窓の外で遮断してくれます。屋外設置のため、窓とブラインド間の空気が対流して熱が排出され、遮熱性が高まるからです。高断熱・高気密ゆえの太陽光による室温のオーバーヒートを防ぎ、適度な明るさを保ちながら冷房負荷を抑える省エネ設計となります。これに対し、室内ブラインドやカーテンの場合は、窓ガラスとブラインドやカーテンの間で温まった熱が溜まり、照り返しの温室効果で室温が上昇してしまいます。

反対に、寒い冬には、日射を効率的に取得できるようにブラインドのスラット(羽根)角度を上手く調節して、室内の奥まで太陽光が入るようにすれば、太陽からもたらされる輻射熱を壁や床、天井に蓄えることができます。無料の自然エネルギーで部屋全体を明るく照らしながら、同時に暖めることができます。

高断熱・高気密の住宅は、冬の積極的な日射取得が暖かさに貢献しますが、その反面、日射遮蔽の方法によっては、夏が暑くもなれば涼しくもなります。冬は日射を取り込み、夏は遮るように、上手くコントロールすることで住宅環境を一段と快適にすることができます。

【太陽光(輻射熱)の透過率】
・単体ガラス:88%
・単体ガラス+内部カーテン:55%
LowーE 遮熱型複層ガラス:39%
・単体ガラス+外部用スクリーン:30%
単体ガラス+外付けブラインド:19%(※)
※ GarageHouse 京都南は、「 LowーE 遮熱型複層ガラス+外付けブラインド」であるため、実際の透過率は、19%以下になると予想されます。
参考:誰も教えてくれない家づくりのすべて2020年度版(著者:新井聡 氏、勝見紀子 氏)

外付けブラインドをリモコン操作

外付けブラインド Warema は、電動でブラインドの昇降、スラットの角度調整ができるだけでなく、室内に居ながらリモコンで簡単にブラインドを操作していただけます。リモコンに自分好みのポジションを登録できるので、ブラインドをボタン一つで設定位置まで自動調整してくれます。

また、Warema は、風速13m/秒の風にもクローズ状態で耐える非常に強いブラインドシステムです。ところが、限界風速を超える風が吹いた場合は、風力センサが反応して安全装置が作動し、ブラインドを自動で巻き上げてカバーパネル内に格納するので、台風や急な突風が吹いても安心です。

【 Warema の特長】
強力な太陽光をカットしながら、屋外の心地よい風を室内へ取り込めます。
・電動でブラインドの昇降、スラットの角度調整が簡単にできます。
リモコンでブラインド操作ができ、お好みのポジションを登録できます。
・高断熱・高気密ゆえの太陽光による室温上昇を防ぎ、冷房負荷を軽減します。
外からは室内が見えにくく、逆に室内からの眺望は遮りません。
・スラットは、耐候性のあるアルミ合金製で放熱性にも優れています。
・モーターは、防水・防塵性能が高いIP45規格の適合品です。
強風時には自動でスラットを巻き上げ、カバーパネル内に格納します。
※ 詳細は、こちらをご覧ください。(出典:オスモ&エーデル株式会社「ホームページ」)
https://osmo-edel.jp/product/warema/

外壁・屋根にも外反射断熱を採用

GarageHouse 京都南は、East、Westとも、南西側の上下各階の窓を LowーE 遮熱型複層ガラス樹脂サッシ(幅169㎝、高さ137㎝)とし、この窓を覆うように Warema を設置することで、高性能窓ガラスと外付けブラインドのW性能で夏の日射を遮り、暑い夏でも部屋内は涼しく快適に過ごせるように計画しました。窓以外の外反射断熱として、外壁を遮熱・透湿防水シートの「タイベックシルバー」で包み、屋根を通気スペーサー「 AQUAIR SILVER(アクエアーシルバー)」で覆っていますので、建物全体で輻射熱を遮蔽することができます。

GarageHouse は、単に車庫や食事、就寝するだけの場所ではなく、趣味やスポーツ、レジャーの活動拠点であり、必然的に新しい価値を創造させ、イノベーションを起こさせる特別な空間にしたいと考えています。そのため、次世代の快適性を追求した住宅環境づくりを目指してまいります。

〔南側上下階の窓に設置された外付けブラインド Warema 〕

参考:これからのリノベーション 断熱・機密編(著者:伊藤菜衣子 氏、竹内昌義 氏、松尾和也 氏)

<GarageHouse(賃貸ガレージハウス)は、奈良市、生駒市、木津川市、京田辺市、精華町にまたがる「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」エリアで展開する建物内に自動車が保管できるビルトインガレージのある賃貸住宅です。>