オール電化住宅のメリット
GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南は、ガスの火を使わないオール電化住宅です。オール電化の最大のメリットは、家全体のエネルギー消費量の過半を占める暖房と給湯にかかるランニングコストを安く抑えることができる点です。電力会社のオール電化向けの料金プランは、夜間帯の電気料金が割安に設定されているので、その安い深夜電力を利用して日中に使うお湯を沸かしておいたり、家全体を暖房で夜間に蓄熱することで、光熱費を削減できます。
そのため、GarageHouse 京都南の給湯は、電気エネルギーでお湯を沸かす貯湯式給湯器の「エコキュート」を導入しました。エコキュートは、冷蔵庫やエアコンなどで使用されているヒートポンプの技術を利用して電気の力で給湯する仕組みですが、冷媒にフロンと異なり、CO2(二酸化炭素)を用いているところがエアコンとの大きな相違点です。空気の熱を利用するエコキュートは、消費する電気エネルギーの3倍以上の熱を作り出すことができる高効率給湯器です。さらに、コンピュータによる学習機能により、夜までに使い切る必要な湯量をあらかじめ夜間に自動で沸かすので、無駄なエネルギーを使いません。
・消費する電力の3倍以上の熱エネルギーを得ることができるので、省エネ効果が大きい。
・割安な深夜電力を使ってお湯を沸かすので、ガス給湯器に比べ光熱費を約75%削減します。
・キッチンとバスルームの同時給湯でも蛇口から出る湯量が減少しない。
・地震などの断水時には、タンク内の最大460ℓのお湯(水)を非常用の生活用水として利用できます。
・停電時でも、タンク内に貯まっているお湯は、蛇口を開けると出てきます。
給湯機と給湯箇所のレイアウト上の注意点
また、注意点として、エコキュートだけでなく給湯器全般にもいえることですが、給湯器と給湯箇所をできるだけ近くに集めて(平面だけでなく上下階も)レイアウトすることです。これらが離れると、お湯が出るまでに時間がかかり、ストレスと無駄な光熱費、捨て水量が増えてしまいます。これとは逆に、給湯器を洗面、浴室の近くに設置すれば、給湯の待ち時間から解放され、毎日の生活が快適になるはずです。
実は、私はマンション住まいですが、間口が狭く細長い間取りであるため、水回りが中央に寄せ集められています。そのため配管の長さは、共用通路側にある給湯器から洗面やキッチンまで10m以上になっています。夏場は、お湯を使わないので気になりませんが、冬場の洗顔時は、お湯が出てくるのに40秒以上かかってしまい、毎日ストレスを感じます。私の場合、必要な湯量はそんなに多くないので、捨て水と無駄にお湯で配管を温めているのがもったいなく感じています。このような経験の積み重ねから、毎日使うものは、無理や無駄を省いた理にかなった設計が大切だと考えています。
・給湯器と給湯箇所が離れると、捨て水量(※)が増えるので、給湯器を洗面、浴室の近くに設置する。
・ヒートポンプユニットの運転音(約38㏈)は、エアコンの室外機と同程度ですが、年中深夜に稼働するため、設置場所の配慮が必要です。
・満水時のタンクの重量(460ℓで約530㎏)があるので、コンクリート基礎と広い設置場所が必要です。
※ 配管の長さ、捨て水量、出湯時間の関係(配管20A、16㎜)
配管の長さ(m) | 5 | 10 | 15 | 20 | |
捨て水量(ℓ) | 1.7 | 3.4 | 5.1 | 6.7 | |
出湯時間(秒) | 台所 | 20 | 40 | 60 | 80 |
洗面 | 17 | 34 | 51 | 67 | |
シャワー | 11 | 21 | 31 | 41 |
出典:株式会社ノーリツ
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