夏の屋根の放熱効果がある通気層とは
GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南は、写真のように、通気スペーサー「 AQUAIR SILVER(アクエアーシルバー)」を屋根の下側で垂木の間に挟み込み、野地板との間に上下約3㎝の通気層を作ります。次の工程で、この通気層をすっぽり覆うように断熱材の発砲ウレタンが吹き付けられます。通気層は、断熱材の外気側に空気が通り抜けられるように設けた空気層のことで、夏の照り付けるような強烈な太陽光で熱する屋根の放熱と結露防止の効果が得られます。
その仕組みは、夏に通気層に貯められた空気が太陽光で熱せられると、熱くなった空気が屋根の勾配に従って上昇しますが、気圧の関係で代わりに下から外気が通気層に入るため、自然のベンチレーションが働きます。絶えず新鮮な空気が通気層を循環し、熱とともに湿気も自然の力で排出するので、とてもエコロジーで省エネにも貢献する部材です。
・アルミ層により赤外線を反射し、反射熱(輻射熱)を抑えます。
・アルミ面を表面コーティングしているため長期にわたって遮熱効果が持続します。
・垂木間にはめ込み、タッカー留めするだけで簡単・確実に通気層(約3㎝ )を確保できます。
・”寄棟用カット目安””ワンタッチ折り”の採用により通気層工事の時間が大幅に短縮できます。
・透湿性があるので、湿気の排出を防げません。
・素材:ダンボール+片面アルミ層
※ 詳細は、こちらをご覧ください。(出典:株式会社日本アクア「ホームページ」)
⇒ https://www.n-aqua.jp/products/aquair/
断熱材では防げない輻射熱を外反射断熱で遮断
通気スペーサーの基本素材は段ボールで、外壁の外反射断熱の「タイベックシルバー」と同様にアルミニウム層が片面にコーティングされています。なぜなら、断熱材は、熱移動の3原則のうち、伝導熱と対流熱を防ぐことができますが、太陽光の輻射熱は、赤外線なので遮ることができず、逆に断熱材自体に熱を貯め込んでしまいます。そのため、建物の熱移動の大半である輻射熱を反射することができるアルミニウム素材が使われています。
これにより、夏の太陽光の輻射熱を反射して通気層に溜め込まず、逆に冬は、天井の発泡ウレタン吹付け断熱を通り抜けた輻射熱を反射して外に漏らさず部屋に溜め込むので、冷暖房の効率が非常に良く、部屋全体の温度のムラも防ぐので、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間となるのです。
1.伝導熱:固体間の伝熱(フライパンで調理する)
2.対流熱:気体、液体間の伝熱(エアコンで部屋を冷やす。足し水で風呂温度を下げる)
3.輻射熱:電磁波による伝熱(太陽光で暑くなる。電子レンジで温める)
また、大工の棟梁に聞いた話ですが、真夏、アフターメンテナンスで通気スペーサー「AQUAIR SILVER」と発泡ウレタン吹付け断熱「アクアフォーム」が施工された現場を訪問したとき、小屋裏がびっくりするほど暑くなかったと語っていたことが印象に残っています。
次回は、「太陽の赤外線を遮断する外反射断熱のタイベックシルバー」について、ご説明いたします。
<GarageHouse(賃貸ガレージハウス)は、奈良市、生駒市、木津川市、京田辺市、精華町にまたがる「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」エリアで展開する建物内に自動車が保管できるビルトインガレージのある賃貸住宅です。>