京奈和自動車道の全線開通による高速道路網の充実

〔京奈和自動車道の計画図〕

―京奈和自動車道の大和北道路が事業化―
2018年4月に京奈和自動車道(※)の大和北道路(やまときたどうろ)は、奈良市から大和郡山市まで(12.4㎞)の区間が事業化され、各地で既に着工されています。

GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南から最寄りの木津 IC から、シールドトンネル構造(奈良北 IC ~奈良 IC=6.1㎞)と高架構造(奈良 IC ~郡山下ツ道 JCT=6.3㎞)で大和郡山 IC までつながるこの高速道路は、国道24号の慢性的な渋滞を緩和するため、およそ10年後となる2032年度中の全線開通を目指しています。

奈良県は、山に囲まれた奈良盆地が広がり、人口の大半がこの盆地に集中しています。もともと、地元の上場企業は、南都銀行と森精機(現 DMG森精機)だけで、現在でも4社にとどまり、大阪のベットタウンとして県内の北西部を中心に発展してきました。2010年開催の「平城遷都1300年祭」をはじめ、近年のインバウンド効果により、世界文化遺産に登録されている神社仏閣には、多くの観光客が集まるようになりましたが、宿泊施設が少ないため、大阪や京都からの日帰り観光が中心となっています。そのため、産業・商業・観光の成長と発展のため、基幹道路の拡充が課題となっています。

―奈良県の道路整備が進まない理由―
港湾、空港、JR貨物線がなく、物流手段を自動車に100%依存していますが、実は、道路の整備状況は、全国最低レベルです。その理由は、古事記に「大和は国のまほろば」と記された豊かな国原(くにはら。広く平らな土地)に日本が統一国家へと歩むなかで築かれた歴史遺産が大切に守られて現存しているため、道路改良のための用地買収が進まなかったためです。また、用地買収しても土地を掘削すれば、埋蔵文化財が出土しますので、道路事業に特別の配慮が必要だからです。

このため、大和北道路は、歴史的・自然的景観を保護しながら、産業・商業・観光の成長と発展に必要な幹線道路の早期完成を図るため、木津 IC から南下する「奈良北 IC ~奈良 IC間(6.1㎞)」は、埋蔵文化財が発掘される地層の下に高速道路が通る「シールドトンネル構造」となりました。ただし、平城旧跡の地下に眠る木簡など埋蔵文化財の保存のため、地下水に影響を与えずにトンネルを掘進しなくてはならないという技術的な課題も要求されるため、非常に工期が長くなっています。奈良県の東西に走る自動車専用道路である名阪国道(奈良県天理市~三重県亀山市)が「千日道路」の異名をもつほど短期間で完成した道路工事とは対照的です。

―京奈和自動車道が全線開通すると―
ところで、国道24号を利用した場合、京都から奈良までが約80分、奈良から和歌山までが約190分、全区間で約270分かかります。ところが、京奈和自動車道が完成すると、それぞれ、約40分、約60分、約100分に大幅に時間短縮されます。また、西名阪自動車道に直接つながり、大阪・名古屋方面へ高速道路網が広がるだけでなく、新名神高速道路、京滋バイパスにも接続される計画となっています。

春は奈良吉野の桜、夏に和歌山の海岸、秋に京都の史跡、冬には滋賀のスキー場だけでなく海外の玄関となる関西国際空港が、約1時間強でつながる充実した高速道路網の整備が GarageHouse 京都南の魅力をますます高めてくれるはずです。

※京奈和自動車道(けいなわじどうしゃどう)は京都-奈良-和歌山を結ぶ延長約120㎞ の高規格幹線道路(路線番号:E24)です。

詳細は、「ならこく事業紹介『京奈和自動車道』」をご参照ください。
出典:近畿地方整備局「ホームページ」
https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/2006jigyou/keinawa.html

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