前回は、「直下型大地震から建物を守るホールダウンアンカーボルト」を説明しましたが、これらの耐震専用金物と同様に、地震による引き抜き力がかかる部分に使用するの SE 金物とホールダウンパイプについてご説明いたします。
SE 金物やホールダウンパイプで二重三重の耐震対策
GarageHouse 京都南(賃貸ガレージハウス)で採用する SE 構法(木造ラーメン構造)の場合、基礎と土台をつなぐアンカーボルトや基礎と柱をつなぐホールダウンアンカーボルトに加えて、横架材(土台、梁)と柱や横架材同士の引き抜き防止のため、SE 金物(耐震専用金物)やホールダウンパイプで各部材を緊結し、二重三重の耐震対策が行われています。
また、土台、柱、梁をつなぐ部分にこれらの耐震専用金物を使用することで、在来工法の仕口に比べ、木材加工による断面欠損が少なくなります。強度の高い集成材と組み合わせることで、木造でありながら鉄骨造の様な安全性と経済性を高いレベルで実現することができます。詳しくは、「木造建築の SE 構法と東京オリンピックの新国立競技場」でご説明いたします。
・SE 金物(※):横架材(土台、梁)と柱を横方向につないで固定
・ホールダウンパイプ:横架材(土台、梁)と柱を縦方向につないで固定
※ 詳細は、こちらをご覧ください。(出典:イシンホーム「ホームページ」)
⇒ https://www.ishinhome.co.jp/heig/safety/index3.php
これらの耐震専用金物は多種多様ですが、どの製品も品質性能試験を受けており、耐震性能は一定のレベルで認証されています。しかし、いくら品質の高い部材を使用していても、施工方法を誤れば、その性能を十分に発揮することはできません。やはり、ヒューマンエラーの防止の観点からも、施工内容を確認することが大切であると考えています。今後も、主要工程ごとの点検を継続して実施することで、安全、安心な住まいが出来上がるように努力いたします。
<GarageHouse(賃貸ガレージハウス)は、奈良市、生駒市、木津川市、京田辺市、精華町にまたがる「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」エリアで展開する建物内に自動車が保管できるビルトインガレージのある賃貸住宅です。>