界壁の耐火性能、遮音性能(その2-施工ポイント)

〔2階リビングの界壁の施工状況〕

前回の「界壁の耐火性能、遮音性能(その1-仕様ポイント)」に引き続き、界壁(かいへき)の耐火性能、遮音性能を満たすための施工ポイントについてご説明いたします。

界壁については、大手ハウスメーカーの施工不良がクローズアップされたので、ご存知の方も多いと思いますが、施工品質の良し悪し以前の問題ともいえる、界壁が小屋裏や天井裏に達していない、認定外の材料を使用しているなど、基本ルールさえも守られていない事例が多数発生しています。

〔界壁は天井下地(野縁)を突き抜け、小屋裏(屋根)まで達しています。〕
※ 界壁と屋根の取り合い部分で白く写っているものは、隙間を埋める耐火材です。金属製火打ち梁の取り付け部分にも灰色の耐火材が埋められています。

界壁の役割は、隣戸で発生した火災を一定時間、室内に閉じ込め、延焼防止と避難時間の確保を目的とするもので、人命を守るために必要不可欠なものです。さらに、隣戸の騒音を遮断する機能も有しており、非常に重要な構造体となっています。

そのため、GarageHouse(賃貸ガレージハウス)京都南の施工品質を確認するため、以下の項目について、タイムリーに点検を実施してきたところ、適正な材料が使われ、施工状態も良く、設計どおりの品質で仕上がっていることを確認できました。

【界壁の施工ポイント】
界壁は、隙間なく、小屋裏まで達しているか
界壁の厚みは、10㎝以上あるか(仕上げ材を含めず)
・間柱の千鳥は、バランスよく配置され、確実に固定されているか
・界壁内に厚さ2.5㎝以上のグラスウールが隙間なく充填されているか
居室内は、石膏ボード(プラスターボード)1.2㎝の2重貼りとなっているか
・ビルトインガレージ内は、石膏ボード1.2㎝に窯業サイディング1.6㎝の2重貼りとなっているか
 ※ サイディングは未施工のためサンプルを確認
居室内の石膏ボードは、1枚目と2枚目の貼り合わせ位置を上下、左右にずらして貼られているか
屋根と界壁の隙間は、耐火材(耐火目地用シーラント)で埋められているか

〔石膏ボードは、1枚目と2枚目の貼り合わせ位置を上下、左右にずらして貼られています。〕
※ 界壁の強度と遮音性能を向上させるため、ひと手間加えられています。

なお、界壁は、以前ご紹介した減震ブレーキ装置アンカーボルト・ホールダウンアンカーボルトSE 金物・ホールダウンパイプ筋交い・構造用合板火打ち梁・剛床と同様に無事平穏な時は隠れた存在ですが、一転して災害発生時には、最大限にその性能を発揮してくれる構造体です。

GarageHouse は、防災に強い、安全、安心な住まいにするため、目に見えないところにまで、こだわった家づくりを目指してまいります。